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日韓未来セミナー

Korea-Japan Future Seminar

福島メガソーラー問題の浮上と現状 詳細情報
テーマ 福島メガソーラー問題の浮上と現状
発表者 松谷基和(東北学院大学 国際学部 国際教養学科 教授)
日時 2026年 7月21日(火) 15:30-17:00
場所 ソウル大学 国際大学院(140棟)GLルーム(Zoomによるオンライン同時開催)
回次 8回
討論
2026年7月21日、第8回日韓未来セミナーが、ソウル大学国際大学院GLルーム及びZoomによるオンライン配信のハイブリッド形式で開催された。会場・オンラインを合わせて約10名が参加し、東北学院大学 国際学部 国際教養学科教授の松谷基和氏が、「福島メガソーラー問題の浮上と現状」をテーマに約1時間の講演を行った。講演後には、ソウル大学校日本研究所の南基正教授の司会のもと、約30分間にわたり質疑応答が行われた。

松谷教授は、まず福島県および福島市の地理的特徴について説明したうえで、福島県におけるメガソーラー事業の進展状況を紹介し、その開発に伴って生じている環境・生活・安全面でのさまざまな問題について報告した。とりわけ福島のメガソーラー事業では、地域住民との十分な合意形成や対話が行われないまま事業が進められていることが大きな課題であると指摘した。また、開発による生息地の破壊に伴うクマの出没や、太陽光パネルの反射光による光害などが深刻な問題となっていることを説明した。

さらに、メガソーラー問題はグローカルな課題として捉える必要があるとし、エネルギー政策と経済の両面において、グローバルな要因と地域社会の課題が交錯していることを論じた。事業の運営については、海外の投資会社が固定価格買取制度(FIT)を活用して経済的利益を追求する構造となっており、その運営実態は地域住民にとって極めて見えにくいものであると説明した。

最後に松谷教授は、福島で進められているメガソーラー事業は、事業主体の責任の所在が曖昧な「カオナシ」のような存在であり、地域との共生を前提として計画されたものではないと総括した。そのうえで、このような事業を適切に審査・監督すべき地方自治体の役割が十分に果たされてこなかった点を問題として指摘した。

質疑応答では、福島の事例と比較可能な日本各地の事例や、それらに対する市民団体の活動、今後の運動の方向性などについて活発な議論が交わされ、第8回日韓未来セミナーは盛況のうちに終了した。
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