討論
2025年6月19日、第2回日韓未来セミナーが非対面形式で開催された。約20名の聴衆が参加する中、大阪公立大学人権問題研究センターの宮田りりぃ特任研究員が「日本のトランスジェンダーと社会問題化」というテーマで発表を行った。
発表後には聴衆との質疑応答が続いた。ノンバイナリーなどトランスジェンダー以外の性的マイノリティのコミュニティ参加、東京中心の活動と大阪中心の活動の違いと効果的なトランスジェンダー運動、性販売が不法化されている状況における現在の日本のセックスワーカーの現実などについて、活発な質問と議論が交わされた。特に、大阪地域における地域中心的なコミュニティ活動の可能性、「売春防止法」のみが存在する状況で日本のセックスワーカーが直面しているスティグマ強化の危険性などが指摘された。この他にも、スポーツ界におけるトランスジェンダー選手への批判、SNS上で表面化する女性専用空間に関する論争とトランスジェンダー嫌悪についての議論が続き、セッションは終了した。
