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Announcement

[5/10] 日本批評学術 大会<大阪・関西大都市圏の持続と変容>

2025-05-02l 検索件数 33


日本批評 学術会議 <大阪・関西大都市圏の持続と変容>

  • 日時: 2025年5月10日 (土) 14:00~18:00
  • 場所: ソウル大学国際大学院 140棟 201号室(GL Room)
  • 主催: 日本批評編集委員会 & ソウル大学日本研究所

『日本批評』編集委員会では、2025年8月15日発行予定の第33号特集として「大阪・関西大都市圏の持続と変容」(仮題/責任編集: 金白泳)というテーマを選定いたしました。

 

今回の特集では、2025年大阪・関西万博の開催を記念し、「大阪・関西圏」という地域に焦点を当てます。「大阪・関西圏」は、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県の2府4県を含めた約2000万人の居住人口を擁する大都市圏であり、東京圏、名古屋圏と並ぶ日本三大都市圏の一つであり、首都圏に次ぐ日本第二の巨大都市圏に該当します。したがって、第一義的には、今日グローバル化が各地域社会に及ぼす差別的な圧力によって地球上に普遍的に現れているグローバルメガシティ化と地域格差の深化傾向が、日本の地域社会にどのような影響を与えているのかを考察しようとするものです。
一方で、「失われた30年」、「ゼロ成長期」という暗いトンネルを経験する中で、大阪・関西圏もまた首都圏一極集中化という普遍的な現象の犠牲となり、首都圏との相対的な格差がますます拡大していることは否定できない事実です。しかし、日本社会において「大阪・関西圏」は、このようなグローバルメガシティの規模や経済力といった量的指標だけで還元してその地域性の変動や都市力の増減を論じることが難しい、固有で独特な歴史的・文化的地位を占めています。地域アイデンティティは決して単一ではなく、非常に多様で異質な要素の混合物ですが、その中には「大阪・関西圏」地域特有の非常に豊かな文化的資産と歴史的な誇りが溶け込んでいるのです。この地域に内包されたこのような多様な地域性の資源が、近代化の過程でどのように有機的に結合され、一つの統合された巨大都市圏として再誕生したのかも看過できないでしょう。
結論として、歴史的資産と形成史的特性を持つ大阪・関西大都市圏が、グローバル時代における超地域主義と超地域性(translocality)の拡散という環境変化に応じる過程で、どのような社会的な変化が起こっているのかについて、政治・経済・社会・文化の多様な側面から立体的に考察しようとするものです。

 

今回の企画のより良い成果のために、計5編の論文に関する中間報告の意味合いを込め、下記の通り学術会議を開催いたします。ご関心のある方は自由にご参加いただければ幸いです。その結果が2025年8月に『日本批評』として発行されることもご期待ください。

 

  • プログラム
    <開会>
    14:00~14:10 (司会: 李垠庚(ソウル大))
    開会の辞: 朴相俊(早稲田大/編集委員長)
    歓迎の辞&趣旨紹介: 金白泳(ソウル大/第33号責任編集者)
    <第1部> 14:10~15:20 (司会: 朴相俊(早稲田大))
    曹賢禎(KAIST) 「2025年大阪・関西万博と木造スペクタクル」
    討論: 金孝眞(ソウル大)
    具承桓(京都産業大) 「関西大阪地域経済圏の構造変動とイノベーション:都市と企業の共進化」
    討論: 朴盛彬(亜洲大)
    <第2部> 15:35~17:20 (司会: 金白泳(ソウル大))
    朴海男(啓明大)・梁承勲(慶南大) 「関西と釜蔚慶のメガシティ形成及び変化」
    討論: 朴世訓(国土研究院)
    孫晳衣(東北アジア歴史財団) 「両極化する大阪地方政治:対立と包摂の二重構造」
    討論: 劉敏榮(成均館大)
    朴承賢(啓明大) 「阪神・淡路大震災30年、神戸長田<ふれあいミュージアム>の誕生:地域史に얽힌 在日2世の教育運動と家族写真」
    討論: 朴志煥(ソウル大)
    <全体討論及び閉会> 17:20~18:00 (司会: 朴相俊(早稲田大))
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