メインメニューへ 本文へ

お知らせ

Announcement

[5/23] 複数の自分を生きる~「個人」から「分人」へ 平野啓一郎

2017-05-18l 検索件数 2973



日本研究所は、日本の政治、経済、社会、文化芸術全般にわたる多彩なテーマで、韓国と日本だけでなく、欧州と米国、日本の専門家らを招待し、日本語、韓国語、英語でセミナーを開いています。 
2017年の五回目として開かれる第209回日本専門家の招待セミナーに関する日程は下記の通りです。 
日本の専門家の招待セミナーに多くの参加をお願い致します。

日時:2017年5月23日(火曜日)12:00-14:00(講義開始12:30) 
場所:国際大学院(140棟)GLルーム 
講師:平野啓一郎:小説家
タイトル:複数の自分を生きる~「個人」から「分人」へ 
言語:日本語 
後援:タサン文化財団、ソウル文化芸術委員会

* テーマについて、
「個人」という言葉は、individualの訳語として、日本の明治時代(1868年~)に、中国語の「独一個人」等の語を元に作られた造語である。個人は基本的人権を備えた、近代社会システムを構成する最小単位であり、民主主義を実現する最も重要な概念である。しかし、元々「分割不可能なin-dividual」という意味を持つこの語は、一個の人間の同一性に関して、西洋に固有の思想に根ざしており、そのことが、私たちがアイデンティティについて考える際の大きな困難の原因となっている。「分人」という新しい概念を通じて、「私とは何か?」「他者と共に生きるとはどういうことか?」という問いについて考えたい。

平野啓一郎はー
小説家。 1975年日本生まれ。京都大学法学部在学中だった1998年にデビュー、翌年の23歳の時に『日蝕』で第120回芥川賞を最年少受賞しながら、'三島由紀夫の再来'という評価とともに日本文学界に自分の存在をアピールした。 流麗で古典的な言語と文章、欧州の歴史に対する該博な知識を駆使し、現在まで活発に執筆活動を展開している、文壇の好評を受けている日本の代表的な小説家である。
主要作品に40万部以上が売れた『日蝕』(1998)のほかに『葬送』(2002)、『高瀬川』(2003)など多数の長編小説と随筆/評論集があり、今回の講演のためには『決壊』(2008)、『ドーン』(2009)、『かたちだけの愛』(2010)、『私とは何か「個人」から「分人」へ』(2012)を参考にしていただけると良いです。

お問い合わせ:日本研究所事務室(880-8503/ijs@snu.ac.kr)


TOP