討論
2024年5月21日、第3回ポスト地域学時代に考える日本の未来、日本研究の未来×日本専門家招請セミナーがオンライン形式で開催された。オンラインで約70人の聴衆が参加する中、吉見俊哉·國學院大学観光まちづくり学科教授/東京大学名誉教授が「After the Expansion:Memory Landscape of Tokyo(爆発の後で:東京に折り重なる記憶の風景)」というテーマで発表を行った。発表内容は以下の通りである。
発表者はまず、世界でも人口最高密集度の都市になっており、一つの危機としての東京の状況について説明した。日本全体においては人口が減少している状況にもかかわらず、東京の密集度は高まりつつある現実を指摘し、ソウルと東京の戦後と現在の写真を比較しながら説明を続けた。次に、古代の東京からオリンピック都市としての東京を説明し、都市の様々な層位について発表した。また、時間順、ある種の「ツアー」のように、東京の主要な場所についての説明を行った。問題を打開するための解決策として、「成長後の東京」のロードマップを「スローシティ東京」と示しながら、過去には水の都であった東京を再構成し、成長に関わる根本的な価値が変化しなければならないと訴えた。
発表が終わった後には、質疑応答が続いた。 現代の東京住民の2.26事件に対する記憶、都市空間を再構成する上で守らなければならない原則、都市空間を記念するためのアーカイブ建設計画、鉄道/鉄道駅に対する特別な記憶などに対する質問があった。発表者の詳細な回答の後、セッションは終了した。