討論
2025年11月6日、第5回日韓未来セミナーが、ソウル大学校国際大学院GLルームにてハイブリッド形式で開催された。
当日は、会場参加者約15名およびオンライン参加者5名が出席し、安山多文化小さな図書館館長のパク・ソヨン氏が、「難民制度へのアプローチと介入の方法」をテーマに発表を行った。
発表では、文化人類学の研究者であり、かつて法務部において難民審査を担当していた発表者自身の経験をもとに、難民制度に対する実践的な視点が提示された。社会において想定される「難民像」、法制度上で定義される難民、そして実際に難民として認定されるまでの申請・審査・行政手続きのプロセスとの間には大きな乖離があることが指摘され、その現状を踏まえた議論の深化が求められた。
発表後の質疑応答では、難民の受け入れを抑制する方向へと政策が転換しつつある現状を踏まえ、こうした政策の持続可能性や今後の根本的な方向性について質問が寄せられた。これに対し発表者は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)においても同様の議論が行われているものの、行政能力などの制約により、具体的な政策として実現するには限界がある点を指摘した。
また、日本の難民認定率や難民政策との比較に関する質問に対しては、日本が国際機関において韓国よりも相対的に大きな発言力を有している現状に言及しつつ、今後の韓国政府の難民政策の方向性について提案がなされ、セミナーは締めくくられた。