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専門家招請セミナー

Seminars by Invited Experts

現代日本におけるネット上のヘイトスピーチとサイバーガバナンス 詳細情報
テーマ 現代日本におけるネット上のヘイトスピーチとサイバーガバナンス
発表者 明戸隆浩(大阪公立大学大学院経済学研究科准教授/大阪公立大学大学人権研究センター兼任研究員)
日時 2023年 10月 17日 (火) 12:30-14:00
場所 Zoom Webinar
回次 279回
討論
2023年10月17日、第279回日本専門家招待セミナーがウェビナーで開催された。約20名の参加者が出席するなか、明戸隆浩・大阪公立大学大学院経済学研究科准教授 兼 大阪公立大学大学院人権問題研究センター兼任研究員が「現代日本におけるネット上のヘイトスピーチとサイバーガバナンス」というテーマで発表を行った。発表の内容は以下の通りである。
まず発表者は“在特会(在日特権を許さない市民の会)”と日本でのインターネット上のヘイトスピーチについて紹介した。続けて、サイバーガバナンスの概念を紹介し、現在の日本でサイバーガバナンスが欠如している実態について説明した。発表者はこれを元に現代日本のインターネットでのヘイトスピーチとその対応の可能性について、グローバル課題としてのサイバーガバナンスという観点から検討した。
発表の後には質疑応答が行われた。“5ちゃんねる”の“なんJ民”のヘイトスピーチ映像削除運動が位置する文脈についての質疑があった。発表者は、この運動が結果的に正しい運動に見える一方、一種の遊びやゲームのように広がっていったという面で、ヘイトスピーチに対する十分な批判意識があったと断言するのが難しく、熟考が必要な事案であると回答した。
それ以外に、ChatGPTの脱獄問題、アートでのヘイト発言、ヘイトスピーチ関連の政策・法律を扱う官僚たちの問題意識、法律改正と市民の社会意識間の乖離の克服などに対する議論が続いたあと、セミナーは幕を閉じた。
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