2024-10-23l 検索件数 112
脱冷戦とグローバル化の時代30年が過ぎ、「地域」は再境界化の激変の中に立たされています。これに従い、「地域」を見つめる知識体系、つまり「地域研究」の内容と方法も境界を行き来しながら新たに構成されています。今まさに「ポスト地域研究」の時代が開かれているのです。
そんな中で「日本の未来」、「日本研究の未来」を探るため、開所20周年を迎えたソウル大学日本研究所が各分野の最前線で活躍する専門家を招待し、7回の講演シリーズを準備しました。
その7回目の講演として、Takashi Fujitani・トロント大学Dr. David Chuアジア太平洋学科名誉教授兼歴史学科名誉教授をお招きし、以下の通り講演を開催しますので、関心のある方々のご参加をお待ちしております。
日時:2024年11月19日(火)15:00-17:00
場所:ソウル大学国際大学院国際会議室(140-2棟401号室)/ ZOOMによるハイブリッド開催
オンライン出席者の場合は、プログラムの時間に合わせて下記のIDやリンクからアクセスしてください。
ZOOM ID: 583289 8745
リンク:https://snu-ac-kr.zoom.us/j/5832898745
事前予約なしにどなたでもご参加可能です。
発表者:Takashi Fujitani・トロント大学Dr. David Chuアジア太平洋学科名誉教授兼歴史学科名誉教授
題目:Promise of Freedom: Rethinking Modernity through Japan (自由の約束: 日本を通して近代性を再考する)
言語:英語
要旨:19世紀後半に始まり、今日も続いている超長期の20世紀を振り返ってみると、「自由」が必ずしも抑圧と支配の反対ではないということがますます明らかになります。代わりにミシェル·フーコーの文と自由主義批評家が見せてくれるように、「自由」は権力の作動条件になる場合があまりにも多かったのです。自由と力の関係に対する近現代日本の歴史で最も明白な例の一つは、アジア太平洋地域の人々を欧米植民主義と人種主義のくびきから解放するという日本帝国の約束です。しかし、自由の約束と新しい抑圧の間のこのような関係は、東アジアと日本を含む世界の近現代史で繰り返されるテーマでした。この講演は日本の歴史の事例を通してこの問題を取り上げ、民族主義、帝国主義、植民主義、「天皇制度」、そしてさまざまな形の社会的差別を伴う抑圧とともに自由の複雑さを考察します。
お問い合わせ:日本研究所行政室(880-8503 / ijs@snu.ac.kr)