[9/10開催](第4回未来セミナー)伊地知紀子<在日コリアン研究のこれまでとこれから>

2024-09-04l 検索件数 424


 

 

脱冷戦とグローバル化の時代30年が過ぎ、「地域」は再境界化の激変の中に立たされています。これに従い、「地域」を見つめる知識体系、つまり「地域研究」の内容と方法も境界を行き来しながら新たに構成されています。今まさに「ポスト地域研究」の時代が開かれているのです。
そんな中で「日本の未来」、「日本研究の未来」を探るため、開所20周年を迎えたソウル大学日本研究所が各分野の最前線で活躍する専門家を招待し、7回の講演シリーズを準備しました。

その4回目の講演として、伊地知紀子・大阪公立大学人間行動学専攻教授をお招きし、以下の通り講演を開催しますので、関心のある方々のご参加をお待ちしております。

 

日時:2024年9月10日(火)12:30-14:00

場所:ソウル大学国際大学院(140棟)2階GLルーム/ ZOOMによるハイブリッド開催

オンライン出席者の場合は、プログラムの時間に合わせて下記のIDやリンクからアクセスしてください。
ZOOM ID: 583289 8745
リンク:https://snu-ac-kr.zoom.us/j/5832898745

事前予約なしにどなたでもご参加可能です。

午後12時から昼食をご提供します。(数に限りがありますので、なくなり次第終了とさせていただきます。)

発表者:伊地知紀子(大阪公立大学人間行動学専攻教授)
題目: 在日コリアン研究のこれまでとこれから


言語:日本語
要旨:現在、日本に在住する住民の国籍あるいはルーツは多様化しており、「在日中国人」、「在日ベトナム人」という表記もあるにも関わらず、「在日」といえば「在日コリアン」を意味する。日本の近現代史において、在日コリアン研究は時代ごとの特徴とともに分野が多岐にわるようになり、国外の研究者も増えている。こうした流れのなか、近年、英文ジャーナルや国際学会での「Zainichi」という表記は、在日コリアンを示す用語となっている。では、「在日コリアン」とは誰を指すのか?国籍、本籍地、在住歴、在留資格、アイデンティティなど、時代ととともにその規定条件の候補数は増えてきた。例えば、解放前に渡日した人だけではなく、解放後に再渡日あるいは初渡日する人の存在や婚姻を契機に来日した人が対象化されるようになってきている。本報告では、こうした在日コリアン研究の変化を見ながら、多様化する在日コリアン社会の現状を踏まえ今後の展望を検討する。

 

 お問い合わせ:日本研究所行政室(880-8503 / ijs@snu.ac.kr