[9/3]新幹線化の裏での上演:ポスト高度成長期の日本在来線鉄道における観光モビリティ

2024-08-27l 検索件数 414


ソウル大学日本研究所は、日本の政治、経済、社会文化、芸術全般にわたる様々なテーマで、韓国と日本だけでなく、ヨーロッパとアメリカ、日本の専門家を招待し、日本語、韓国語、英語でセミナーを開催しております。

 

今回の285回日本専門家招待セミナーは「新幹線化の裏での上演:ポスト高度成長期の日本在来線鉄道における観光モビリティ」というテーマで開催いたしますので、関心のある方々のご参加をお待ちしております。

*今回のセミナーはハイブリッド開催(オフライン/オンライン)で行います。

 

日時:2024年9月3日(火曜日)12:00 - 14:00(セミナーは12時半から開催されます)

場所:ソウル国際大学院(140棟)2階GLルーム/ ZOOMによるオンライン開催

オンライン出席者の場合は、プログラムの時間に合わせて下記のIDやリンクからアクセスしてください。
ZOOM ID: 583289 8745
リンク:https://snu-ac-kr.zoom.us/j/5832898745

 

講師:安ウンビョル(東京大学大学院情報学環・助教)

タイトル:新幹線化の裏での上演:ポスト高度成長期の日本在来線鉄道における観光モビリティ

20世紀後半の鉄道システムへの仕様化により、日本の鉄道はジョン·アリーが「速度対応」と呼んだ高速化戦略を展開した。莫大な予算で建設された新幹線は、日本独自の技術というナショナル・アイデンティティを構成し、人々の移動文化と感覚を変化させる。これと並行して国鉄の解体と在来線の衰退が進み、多くの地方路線が廃止された。本発表は、ポスト高度成長期の在来線の衰退の中で重要な対応の一つであった、観光モビリティを上演のメタファーとして分析する。上演論的アプローチは、観光を絶え間ない過程として捉えるとともに、モビリティ現象に上から想定された支配的なシナリオが存在するという側面と、それがいつも身体によって具現されるものであるため全てがシナリオに還元されない余分な創造性を持っているという側面を併せて考察するためである。特に(1)1970年代末、鉄道マニアを中心に行われた「完乗」、(2)2010年代の地域鉄道での観光列車運行という二つの事例に焦点を合わせる。このような周辺部の遊戯的で自己目的化された観光移動が、どのように支配的なモビリティシステムと対を達成しながらもそれから抜け出すかどうかを論じ、二つの事例の違いを社会史的脈絡の中で考察する。

言語:韓国語

 

お問い合わせ:ソウル大学日本研究所 行政室(880-8503 / ijs@snu.ac.kr)