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専門家招請セミナー

Seminars by Invited Experts

中曽根政権の韓国に対する外交的支援とその意義 詳細情報
テーマ 中曽根政権の韓国に対する外交的支援とその意義
発表者 李秉哲 青山学院大学非常勤講師
日時 2023年5月30日(火曜日)12:30 - 14:00
場所 ZOOM Webinar
回次 276回
討論
2023年5月30日、第276回日本専門家招待セミナーがウェビナーで開催された。20人余りの参加者が出席した中で、青山学院大学非常勤講師である李秉哲が「中曽根政権の韓国に対する外交的支援とその意義」というテーマで発表をした。
発表内容は以下の通りである。

発表者はまず発表テーマを紹介しながら、中曽根政権時期の日本外交を覗くことで、1980年代の新冷戦構図で「経済大国」日本が行った国際的な役割について考察することができ、その重要性を強調した。
具体的には、北朝鮮の国際海事機構(IMO)加入問題と韓国の南北朝鮮クロス承認構想という二つの事例で、それぞれに対し、日本がどのように協力したかを考えると、中曽根政権が多国間協議で韓国に対して施行した外交的支援及び意義を説明した。
発表が終わった後、質疑応答が続いた。北朝鮮の国際海事機関加入問題を最初の事例として扱った理由についての質問があった。発表者は、二つの事例が共通して、日本が新冷戦構図の下で南北朝鮮の平和共存とそのための国際的な条件づくりを目標に追求しながら韓国に協力したことを示すということが重要だと答えた。北朝鮮の国際海事機構加入問題の場合、国際社会の次元で南北朝鮮の共存を、南北朝鮮クロス承認構想の場合、北東アジアでの南北朝鮮の共存を模索したという点で並列的に提示して扱ったと説明した。
また、他は「経済大国」日本が韓国と協力した際に見せた消極的あるいは慎重な態度に対する評価、最近の日本外交史学界で中曽根外交政策を扱う雰囲気や、今このテーマに含まれた意味などについて議論が行われた後、セミナーが終わった。
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